2014年11月19日

ダニエルの実践知~セル集会報告~

ダニエルという預言者がいました。
預言者とは、神の言葉を預かる者です。
旧約聖書には、預言書と呼ばれるジャンルがいくつもあります(イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書など)。
ダニエル書はその一つ、12章から構成されています。

今回のセル集会では、このダニエル書1章から話し合いをしました。

さて、ユダヤがバビロンに征服されたとき、バビロン王ネブカデネザルは、ユダヤの頭脳明晰、心身壮健な美少年たちを集め、3年間王の食べる美食を分け与え、その後召し抱えようと企みました。何か、傲慢というか、いかがわし~い。

この少年たちの一人がダニエルでした。

もしあなたがダニエルなら、どうしますか?

ふつうなら、捕虜の身であるにもかかわらず、美食にありつけるんだから、ラッキーってとこでしょうか(→超肥満の道?)。

でもユダヤの民は、食事に関して厳格な規定がありました。豚肉やイカやタコ等は食べない。異教の神々に捧げた食べ物は食べない。といったことです。たぶん、ネブ王の美食は、両方とも含んでいたと思われます。

では、あなたがふつうのユダヤの民ならどうしますか?

ユダヤの民である以上、唯一の神の命令を守って、絶対に王の与える美食なんか食うもんか!と完全拒否でしょうか? その行き着く先は、餓死、それとも死刑?

困ったものです。どちらに行っても待ち受けるのは地獄です。

もちろん、ユダヤ人のダニエルは、完全拒否しました。しかし、ダニエルの監視役が泣きついたのです。「それはやめてくれ。そんなことして、あなたの顔色が悪くなったら私が王様に殺されてしまう」

そこでダニエルは、たぶん神に祈りました。そして、素晴らしい知恵をもって、こう提案したのです。

「10日間、私に野菜と水だけを与えてください。そうして、王の食べる美食を与えられている少年たちの顔色と見比べてください。その結果、あなたの思うとおりにしてください」と。

これは《第三の道》だと思いました。

つまりね、ダニエルは、

 ①監視役の立場をおもんぱかり、彼のことを大切に思っています。

 ②それでも自分の信仰を決して曲げません。

 ③そこで対案を提示しました。「10日間野菜と水だけを与えてください」というのは、それで、もし私の顔色が悪くなれば、王の命令に従いますよ、だからあなた(監視役)は安心してください、というダニエルの意思表示だと私は考えます。

 ④しかしダニエルは、絶対に顔色は悪くならないと確信していました。神に信頼していたからです。


 これが《第三の道》だと思います。一方的に受容するのでも、一方的に拒絶するのでもない、相手の立場を尊重し折り合いを見つけ、しかしちゃんと信仰を守り通す、こんな知恵は、ふつうは見つからないでしょう。ダニエルのカッコよさはここにあります。

私自身、職場で似たような状況によく遭遇しますが、たいてい、妥協するか、拒否するかで、落胆ばかりしています。ダニエルのような、《第三の道》を選択できる知恵が欲しいと改めて思いました。

以上は、わたし(とま)の感想ですが、セル集会で出された様々な感想から、改めて考えたことです。互いに刺激し合い、励ましあえるところが、セル集会の良いところですね。

11月第2週のセル集会

          by (超ひさしぶりの)とまでした。










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Posted by 豊橋セル at 23:26│Comments(0)セル活動
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